治療中の人が海外旅行保険に入るには
保険に加入する時は、健康状態を告知するのが一般的です。もちろん、海外旅行保険も同様です。
では、海外旅行保険申込み時にケガや病気で治療中だと、加入を断られてしまうのでしょうか?
具体的に見ていきましょう。
告知をする必要がない場合
ケガや病気で治療中の場合でも、告知する必要がない場合があります。
例えば…
- かぜ、感冒またはインフルエンザ
- 食中毒(o-157を含む)
- すり傷、切り傷、やけど等で、軽症かつ定期的な医師の治療が必要ないもの
- あせも、アトピー、イボ、蕁麻疹
- 入院または入院予定のない花粉症・水虫・痔
- 虫歯(歯周病は告知対象)
- 避妊のためのピル服用
- 疾病の治療等ではなく健康増進の為の行為(市販のビタミン薬の服用等)
- 医師に指示されていない薬(市販の風邪薬・胃腸薬等)の服用
といった場合、告知は不要です。
これは、損保ジャパン日本興亜の「新・海外旅行保険off!」のHPからの抜粋ですが、各保険会社によって微妙に異なる場合がありますので、出来れば事前にご確認ください。
告知をする必要がある場合
告知の必要があるケガや病気で治療中の場合、主に2つの加入方法があります。
代理店での加入
海外旅行保険を販売している保険代理店の店頭へ行って加入する方法です。
告知内容を個別に審査して、加入の可否を判断してもらえます。加入ができる場合、治療中のケガや病気は補償対象外となることが一般的です。
審査には数日かかることもあり、加入不可になる場合もありますので、余裕を持って申し込む必要があります。
ただ、東京海上日動の海外旅行保険を代理店で加入する場合、保険期間が31日までであれば、ケガや病気で治療中であっても無条件で加入でき、更に治療中のケガや病気も補償してもらえます。
■東京海上日動火災の海外旅行保険
http://www.tokiomarine-nichido.co.jp/service/travel/kaigai/
インターネットでの加入(AIU保険のみ)
PCやスマートフォンで加入する方法です。
気軽に加入できる上に保険料が割安で魅力的ですが、告知対象となるケガや病気で治療中の場合は、基本的には加入できません。
ただし、治療中でも唯一、インターネットで加入できる方法があります。
それがAIU保険会社の海外旅行保険です。
AIU保険会社の海外旅行保険は、保険期間が31日までであれば、病気やケガで治療中であっても加入でき、治療中のケガや病気も補償対象となります。割増保険料が必要ないので、健康な方と同じ保険料で加入できるのも嬉しいポイントですね。
■AIU保険の海外旅行保険
http://www.aiu.co.jp/travel/
その他の方法
上記の方法以外に、空港で加入する方法やクレジットカード付帯の海外旅行保険を利用する方法がありますが、いずれもあまりお勧めできません。
空港で加入する場合、もしも治療中であることが理由で加入不可となったら、無保険で渡航しなければいけません。
クレジットカード付帯の海外旅行保険は、補償額が低いので、万が一の場合に保険金だけでは不足することもあります。もちろん、出発前からのケガや病気は補償対象外です。ですから、クレジットカード付帯の海外旅行保険があっても別途海外旅行保険に加入し、補償を厚くすることをお勧めします。
まとめ
治療中であっても、海外旅行保険に加入できるので、無保険や虚偽の告知をして海外旅行へ行くのはやめて下さいね。
無保険で海外へ行き、万が一のことがあった場合、治療費は全額自己負担です。日本と同じ感覚でいると、高額な医療費に驚くことになります…。
また、虚偽の告知をして海外へ行った場合、保険金が支払われるケースであっても、虚偽の告知が原因で、保険金が減額されたり、支払われなくなることもあります。保険会社は、保険金を支払う前に調査をしますから嘘は大抵バレます。気をつけてください。
ご自分に合った方法で海外旅行保険に加入し、旅行を楽しみましょう。