北京ぶらり旅「798芸術区」で触れた北京のいま
北京のガイドブックには載っているのになかなか訪れない場所のひとつが「798芸術区」です。気にはなっているけどタクシーかバスを使わないと行けない場所にあるので、北京の街に慣れていない人はどうしても敬遠してしまいます。
私もその1人でしたが、ようやく798芸術区に行くことが出来たのでレポートします。
ネットで調べて東直門からバスに乗って行ったのですが、実はここで大きな失敗をしていました。上に書いたとおり、798芸術区にはバスで行くものとばっかり思ってたら、昨年末に新しい地下鉄が開通して近くまで電車で行けたみたいなんです。
実は北京ではこういうことがたびたびあります。紹介した南鑼鼓巷も以前はバスで行くか長い距離を歩く必要があったのですが、いつのまにか南鑼鼓巷の入り口にまで地下鉄がやってきています。北京の街はどんどん便利になるのはいいのですが、バスに乗る機会が減るのはそれはそれで残念です。
さて798芸術区ですが、その中心部に近づくに連れてディープな世界に入っていくいるのを実感しながら歩くことになります。ところどころに奇妙なオブジェクトが展示されています。展示というよりは放置に近いものもありますが、異空間にいるようでワクワクします。
私は芸術のことはよくわからないのですが、それでも様々な作品に触れることができるのは刺激的です。街全体がアートなんですね。だからそこに入り込んだ私自身もアートのひとつになったような不思議な感覚になります。
この街のいいところは英語が通じることと、オシャレで入りやすいお店が多いことです。値段はその分何をするにしても高めの設定ですが、北京でこれだけ英語が通用するのは三里屯ぐらいじゃないでしょうか。
世界中のアーティストたちがこの798芸術区に注目しているのもわかります。そして欧米人がここに集まる理由も。ここには北京にしかない世界に通用するアートがこれでもかというぐらい集まっています。
真面目に見始めると1日では全部回り切ることはできないぐらい広い敷地内に、才能があふれる若者たちが自分を表現する場。北京なんて古くて汚い街だと思って798芸術区に来たら腰を抜かしてしまいますよ。芸術に疎い人でもここは必見です。