北京ぶらり旅「三里屯」で北京の最先端の空気を感じる
三里屯と言えばバーやカフェです。初めて北京に来たときに会社の先輩を誘ってホテルから三里屯のバーに来たのですが、そのころの三里屯といまの三里屯はまったく違う場所のように感じます。当時は多少なりとも危険な匂いのする街だったのですが、いまでは六本木のようなオシャレな街です。
六本木と共通するのは欧米人の多さでしょうか。周辺に各国の大使館が集まっているので自然と外国人が集まりやすいのかもしれません。バーでは昼間っから明らかにアジア系でない顔をした人たちがビールやカクテルを飲んで顔を真赤にしています。
この街には高級なブランド品のお店も集まりますし、ここにないものは熱い中国人ぐらいでしょうか。ここにいる中国人はみんな上品で落ち着いた人たちです。3食分の食費よりも高いコーヒーをカフェで飲める人たちですから当然ですね。
きっと中国人の若者たちはここにあたり前のように来れるようになるために努力しているのでしょうね。中国は格差ばかりが取り上げられますが、格差があるからそこから這い上がろうというエネルギーが生まれます。三里屯にいるとそれがよくわかります。
逆に三里屯で品がないのは欧米人のほうでしょうか。異国の地で気持ちが大きくなったいるのか、まるで中国人のような振る舞いをする欧米人を見ているとちょっとおかしな気持ちになります。
三里屯はとにかく何でも高いです。たぶん北京市内でももっとも物価が高い場所ではないでしょうか。庶民の私には決して居心地のいい場所ではありません。ただここに集まる人たちを人間観察するのが楽しいいから来てしまいます。
最近は同じものを買うなら中国よりも日本のほうが安いってものが増えてきました。欧米からの輸入品だとその傾向が顕著に現れます。それだけ中国で暮らす人たちの生活水準が上がったのでしょうね。
それでも私はやっぱり、ちょっと汚れた感じの中国が好きですし、活気があって実はものすごく優しい中国人たちに魅力を感じます。そういうことを思い出すために私はいつも三里屯にやってくるのかもしれません。